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DPCA 上田代表 SONY写真・映像アワード第1回「THE NEW CREATORS」にて優秀賞を受賞!
こんにちは。DPCA広報プロジェクトリーダーの阪本です!今回は ”人”にフォーカスを当てた広報企画の一環として、 第1回SONY写真・映像アワード「THE NEW CREATORS」にて優秀賞を受賞したDPCA上田代表理事を取材しました。
◼︎「心豊かに」生きるヒントを探しに徳島県上勝町へ
阪本):今回なぜSONY映像アワードに挑戦しようと思ったのですか? そのきっかけを教えてください。
上田):きっかけは、2024年の夏です。インターネットで徳島県中村修さんという1人の男性を見つけたことです。 ガスや冷蔵庫や車など、便利だと言われる”モノ”を使うことなく火は竈でお越し、水は沢から引き、野菜も自ら作る。 私たちからすると一見不便な暮らしだけども、 中村さんの表情や生活は軽やかに生きている。そこに「心豊かに」に生きるヒントがあるのではないかと思い映像化したいと思ったんです。
8月のお盆休みに現地に行きました。インターネット上に掲載されていた地図を頼りに、車を走らせ、 アポ無しだったので、本当に自宅が見つかるか?受け入れてもらえるか? 多少不安はあったのですが、無事にお会いすることができ、受け入れていただきました。
阪本):実際に撮影してみてどうでしたか?
上田):撮影自体は去年の年末年始に5日間かけて行いました。中村修さんのご自宅前にテントを建て、朝から夜まで密着しました。
上田上田さんが寝泊まりしていたテント (奥:中村さん宅)
今回はドキュメンタリー部門に出品したのですが、ドキュメンタリーはいつどこで、何が起こるかわからりません。なので、基本はRECを回し続けるのですが、5日間で35時間分、1TB以上の素材を収録しました。 あと、自分は撮影を「コミュニケーション」だと捉えています。
被写体といかに距離を詰めていくか、それを常に考えながら行う撮影は難しさもありながら楽しい時間でした。
左:左:中村さん 右:上田さん
上田さんの撮影時のカメラ機材に興味があるのですが、教えてもらえますか?
上田):興味ありますよね。今回の撮影に使ったカメラは、メイン機がSONY FX3です。サブ機でα7Ⅲsを使っています。レンズは基本ズームレンズは使わず単焦点レンズを多用します。今回はZeissのBatis 2/25を主にして撮影しました。撮影はコミュニケーションで、レンズ選びは「被写体との心の距離」だと考えているので、レンズ選びというには映像表現においてとても大切になります。 僕の撮影スタイルでは「25mm」というレンズがとても相性がいいんです。
左:Zeiss Batis 2/25 右:Sony Fx3
阪本):なるほど。レンズ選びは被写体との心の距離というのはとても面白いですね。
撮影も大変だったと思いますが、編集作業の大変さはありましたか?
上田):編集は大変でした。(笑)そもそも、35時間分の素材を提出規定の「15分間」に収めなきゃいけなくて。 泣く泣くカットした素材もたくさんありました。でも、撮影の手応えはあったのでカタチにできて安堵しました。提出期限は2月10日でしたが、ほんと時間ギリギリまで微修正を繰り返してました。
◼︎ドローンオペレーターや若手クリエイターを支援するしくみを企画したい
阪本):今回は「優秀賞」を受賞されましたが、今の率直な気持ちを教えていただけけますか?
上田):率直に嬉しい気持ちでいます。 2012年ごろから独学で映像を学んできましたが、コンテストとは無縁でした。しかし、 今回自分の創った作品が、名だたる審査員の方に評価をされるという経験は自信にもなりました。 「THE NEW CREATORS」というアワードの機会を創っていただいたSONY関係者には感謝をしています。また、7月26日にはSONY本社で表彰式・交流会が行われて出席してきました。 そこでは他の受賞されたクリエイターやSONY各社の関係者と名刺交換の機会もあり、DPCAの宣伝機会になりました。 SONY関係者にもDPCAを知ってもらうことができたこともよかったです。
阪本):会場の空気感はどんな感じでしたか?
上田):シンプルにすごかったです!世界的な企業なのに、ちゃんと遊び心やクリエイティブな空気があってSONYの”本気”を感じました。会場に来られていたクリエイターとの出会いも刺激的で、色々話が盛り上がりました。
Sony本社の表彰式会場
2018年から大阪芸術大学で写真学科学生にドローンカメラワークを主とした授業を担当し、2024年からは短大でも年間通じドローン操作に加えて動画制作授業も行なっています。DPCAにはこれまでに現場で蓄積した経験と実績があるので、そこで得たノウハウをドローンユーザーにも広げていきたいと考えています。とは、今回自分は映像アワードに出品し、優秀賞という評価を受けることができましたが、 今度はDPCAで空撮・写真映像コンテストを企画して、ドローンオペレーターや若手クリエイターを支援するしくみを企画したいと考えています。 DPCAは「ドローン撮影クリエイターズ協会」という社名でスタートしました。 もう一度設立の原点に立ち返り、ドローン空撮の魅力や価値、創ることの楽しさを伝えていければと思います。
阪本):今回は受賞本当におめでとうございました。 上田さんありがとうございました!
【 取材を通じて 】
都市に暮らす私たちにとって、「便利」は当たり前で、なくてはならないものです。しかし、そういったものをすべて手放して暮らしている中村さんの姿に、心惹かれました。また、その考え方や生き方を映像として残したいと思った上田さんの行動力にも感化され、私自身も作品制作をどんどんしていきたいと思います!
他にも、印象的だったのは「撮影=コミュニケーション」という考え方でした。
どんなレンズを選ぶかも、ただの機材選びではなく、被写体との心の距離をどう切り取るか。機材選びの一つも、人との向き合い方そのものなんだと感じました!
▼第1回SONY写真・映像アワード「THE NEW CREATORS」 専用サイト
ここでは受賞作品や審査員講評を見ることができる。
▼受賞作品「生き生きと。」(15分)
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